紡ぎmemo

大学職員としての学びや気づき,日常の花や石などの癒し,徒然のmemo。

大学の「質保証」について思うこと

コビトのなーです。

今回は,大学の「質保証」について個人的に思うこと,を書いています。 

  

≪「質」を「保証」するということ≫

「質保証」は「質」と「保証」とういう二つの言葉がくっついています。

この言葉は文章では,『「質」を「保証」するということ』となります。

そりゃそうだ,今更?なのですが,私は時々,混乱すると,

「質保証は質を保証すること・・・」と呪文のように唱えます。

 

ずっと「質保証」を考えるているうちに

『「質」と「保証」を分解しておいたほうがいいな。』

そう思うことが増えました。 

理由はいろいろありますが,特に次の二つ。

 

・「質」は多様で定義付けないと「保証」する内容が具体化しないこと

・「保証」が「担保する」だけではなく,改善・向上していることの意味を持つこと

 

今は「質」について「何」の「質」の話かな,とか,

これは「保証」ついてで,具体的な「保証」の「仕方」の話だな,とか

その時々に考えている事項が主にどちらに属する事柄か

意識して考えることが癖になっています。

  

≪「質」はいろいろ≫

質の多様性は調べればたくさん出てきます。

これは難しいことではなく,それはそうだ,と思うことばかりですが。

当てはめられるものが多種多様だし,一つ一つの内容の理解が難しい・・・。

「教育」と人材育成,「研究」と知識と技能,学位と職能・・・。

 

明らかにしておかなければ話が進まないのは,責任体制と手順・方法。

 何の質を,誰がどんな基準で,どんな方法によって,保証するのか。

また,質を図る対象としての「グループ」設定をどう考え,

「グループ」に関する「階層(レベル)」はどうわけるか。

 

「何の」は「評価の対象」,「誰がどんな基準で」は「責任体制と評価基準」,

「どんな方法」は「評価の視点や観点,分析項目や分析手順」といえるでしょうか。

 

 一方,「グループ」や「階層(レベル)」については

「グループ」は 「評価基準領域」や「評価項目」

「階層(レベル)」は「大学全体,教育プログラム,個々の教員」の3段階

で考えることが,今の私には多いです。

  

≪「保証」する「質」 の水準を図る対象≫

「質」を「保証」できるよう可視化する対象は最も大事な部分だと思います。

これまた,多種多様で難しい。

 

例えば,次のどれなのか。

学術的意義と社会的インパク

構造(体制や仕組み),インプット,プロセス,アウトプット,アウトカム

対象についての知識,評価の仕方・・・必要とされるものがとても多いです。

 

 

≪大学の「質保証」について,個人的に思うこと≫

私にとっての「大学の「質保証」」について思うことを

未来の私が過去の私を思い出す備忘録memoを兼ねて。

 

大学の「質保証」は

簡単だけど,とても難しい,終わりのない課題。

きっと答えは星の数あり,きっと正解か,どうか,ではないもの。

そんな風に思います。

 

真っ白な紙と24色の色鉛筆にわくわくした幼少期。

夏休みの自由研究に熱中した小学生時代。

答えを見つけられず,挫折を感じた大学の卒論。

その時々に感じたいろいろな感情を思い出させてくれます。

  

仕事をきっかけに出会った「大事な厄介なもの」

答えがないから,考え続けるにはもってこい!

これからもこの「大事で厄介なもの」を考え続けていきたい。

そう思います。

 

最後に。

最後まで読んでくださって,ありがとうございました。

次回は,参考としている文献等について書きたいと思います。

それでは,また。